【心を育てる重要性】 「こころ」のメルマガ

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ハート・コンシャス その35
【心を育てる重要性】

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新聞では、未成年が起こす凶悪事件も相変わらず目につきますが、これらにおいてマスコミの論調で気になる部分がかなり有ります。

よく『普通の家庭の普通の子供』と書かれている場合が有りますが、この『普通の家庭』というのは、どうやら『両親が揃った』という意味のようなんですね。 別に深読みするわけではありませんが、裏を返すと『両親の揃っていない(普通の家庭ではない)子供ならともかくも…』というニュアンスを、読者が無意識に感じるのではないかと僕は恐れを抱くのです。
もしそうなってしまったら、これは母子家庭などで頑張っている人達に対して大変無神経な話です。

また、未成年の起こした事件においては、小学生や中学生という『純真でやさしい(はずの)子供が何故?』という感じの記事も多いんですよね。
でも、人間は大人より子供の方が残酷な場合だって、いくらでもあるのです。
例えば、歳をとって仏様のようだと言われている人でも、子供の頃には蛙や昆虫に対して、残酷な事をした人だってあるでしょう。

障害を持った人に対しての言葉でも、子供は概して残酷な表現をします。
しかし、そのような子供も成長すると共に、『思いやり』や『弱者に対して、相手の気持ちに立って考えるという事』を知っていくのです。
(その意味においては、親が子供を虐待死させるという事件の方が、何百倍も問題と言えるでしょう。)

現在の日本は外国と違って、かなり無宗教と言ってよいでしょう。
『神』という観念がなければ、犯罪と呼ばれる行動に影響を与えるのは、『損得』と『良心』が主になります。

犯罪心理学では【損得】を重視する理論もあります。
すなわち、その犯罪をして得られるモノ(気持ち)と、捕まるリスク及び捕まって損をするモノ(気持ち)のウェイトで発生率はある程度決まってくるというものです。
(飲酒運転に対する罰則強化を思い出してください。)

ところが、子供はこの損得の概念が確立できていません。
しかも現代の子ども達は、昔の子ども達が恐れたような怖い存在(親父、先生、おまわりさん)というものが有りません。
その上科学が進み、昔のように親や年寄りに「悪い事をすると神様(閻魔様)が見ていて、どこかでバチがあたるよ」と脅かされる事も無くなりました。
残るのは、つまり頼みの綱は【良心】だけなんですね。
社会的には立派に見える人達(例えば政治家や高級官僚とか)でも、持っているかどうか怪しいという【良心】に、この社会は【教育】の根幹を頼っているんです。
これでは、『普通の子供』が引き起こす凶悪事件は、増えていってもおかしくはないんですね。

さて、僕のホームページには、交流分析についても簡単に書いてあるのですが、交流分析では、人が人に対して何かしらのエネルギーを発信することを【ストローク】と呼んでいます。
このストロークにはプラスのものとマイナスのものがあり、プラスは字のごとく与えられた人にプラスの作用をするもので、マイナスのタイプはマイナスの作用をします。

ところで、人間はプラスのストロークを受けるのは、勿論うれしいのですが、ストローク(人からの自分への働きかけ)が全くないのが最も辛く、無いよりはマイナスのストローク(人が自分を傷つける働きかけ)を自分から望んでいく、という事がわかっています。
似たような考え方として興味のあることとしては、スリランカ仏教(原始仏教)の長老であるA・スマサナーラ師が、著書「初めての本上座仏教」の中で次のように述べています。

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心にはエネルギーが必要となります。
それはどういうことかと言いますと、私は簡単にStimulation=刺激、ということばを使います。
心は刺激が欲しいのです。
目でものを見ないときでも、耳で音を聴かないときでも、心には刺激があるのです。
そのときはどうしているのかと言うと、心が自分で勝手に考えてしまうのです。
妄想しはじめるのです。それは止まりません。(中略)

そこで次に考えていただきたいことは、「心というのは、ただ刺激だけが欲しい」ということです。
刺激の種類などは別にどうでもいいのです。
とにかく、心が体に言っていることは、「刺激をくれ。どうでもいいから刺激をくれ」ということです。

心はよい刺激であろうと悪い刺激であろうと区別しません。
人間は悪いことをするとけっこう快感を感じますし、よいことをするときも快感を覚えるものです。
うそをつくなと言っても、うそをつくことにすごい刺激があるので気持ちがいいのです。
あるいは、ぜんぜんうそを言わない清らかな生活をすると、それもまた気持ちがいいのです。

心は刺激だけを求めていて、ほかの何をも求めていないのです。
だからこそ心は育てる必要があるのです。
我々の心はほうっておけばどこへ行くかわかりませんし、刺激があれば何でもやります。
赤ちゃんと同じなのです。

----------(以上引用文)

そして、まとめとしては「悪い刺激を与えないで、刺激を選び、よい刺激を与えなさい」、と結んでいます。


さて、哲学で未だに難解な問いとして、『何故人は、人を殺してはいけないのか』というのがあります。
これに対しての僕の答えは、ありふれていますが『人にやられて嫌な事は人にやってはいけない』というものです。
(哲学では、では殺されてもいいと思った人は殺してもよいのか…と続いていきますが、それはさておいて。)

この問題は、【神の存在が益々希薄になっていく】この国において、年々重要になっていくことでしょうね。




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