【病名をつけてパターン化】 「こころ」のメルマガ

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ハート・コンシャス その37
【病名をつけてパターン化】

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先日、ある人がこう言っていました。

「うつ病の人が増えた増えたというけれど、安易にうつ病と診断される人が増えたんじゃないだろうか?
でも本人や家族にとっては、『神経症で抑うつ状態となっている』と言われるのと、『うつ病(精神病)です』と言われるのではショックが全然違うから、例え軽症でも簡単に『うつ病』と診断されたらたまらんよなぁ」

僕は思わず「う~ん」と頷いてしまいました。

以前、日経新聞にかなり大きなスペースでADHD(注意欠陥/多動性障害)について載っていました。
不注意や集中力の無さが著しい子供の精神疾患という事なのですが、精神疾患のカタログともいえるDSMには、その症状が明記されています。
ただし、その症状の羅列の後に、【臨床的に著しい障害が存在するという明確な証拠が存在しなくてはならない】とあるんですね。

でも、これを教師が拡大解釈したら、大抵の子供はこの精神疾患に抵触してしまうことになっちゃうんですね。
例えばDSMが挙げるADHDの症状として、こういうものがあります。
≪学業や宿題のような精神的努力の持続を要する課題に従事することをしばしば避ける、嫌う、またはいやいや行う。課題に必要なもの(例 おもちゃ、学校の宿題、鉛筆)などをしばしばなくしてしまう。≫

このような不注意の症状が9つ挙げられていて、そのうち6個以上6カ月持続し、その程度が不適応的で発達の水準に相応しないもの、その場合が『注意欠陥/多動性障害』とされる可能性があるわけです。

お父さんやお母さんの中には、「ウチの子が当てはまる!」と心配される方がおられるかもしれません。
でも、ここはあわてずによく考えてみるべきです。

では抵触しない子供とは、と考えると次のようになります(不注意の分野、DSMの要件の反対を書きました)。

1 学業などにおいて常に綿密に注意している 不注意な間違いはしない
2 課題や遊びにおいて常に注意をし続ける
3 話しかけられたら必ず話を聞いている
4 いつも指示に従い、学業などの義務をやり遂げる
5 課題や活動はいつも順序立てて行う
6 学業などの精神的努力を要する課題に前向きで、好きで喜んで行う
7 課題や活動に必要なもの(おもちゃ、宿題、鉛筆、本、道具)をなくしたことが無い
8 外からの刺激には全く気が散らない
9 日々の活動を怠けたことは殆どない
 
こうやってADHDの反対のイメージの『子供』を考えると、こっちの方が返って危ないんじゃないか? と思いませんか?

病名をつけてパターン化し、「○○だからしょうがない」と言っていては何も解決しません。
大切なのは『子供の心』も『自分の心』も育てることであり、その為に分析という手段を使うのですから。




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