木を書くだけで自分の心がわかる? バウム テスト

バウムテストはロールシャッハテストやソンディテストなどと組み合わせるとかなり効果があると言われています。



この絵は特徴をいろいろ表した例です。
また、下記解説はほんの一部を例に挙げただけですので、ゲーム感覚で読んでみてください。
興味を持っていただけたら幸いです。
なお、本来は全体の解釈を専門家がするものですので、下記の一部の例だけで深刻に判断はなさらないでください。


1 幹のウロなどの目立つ特徴は外傷体験と思われ、それはヴィトゲンシュタイン指数からいくつくらいの時なのかを割り出せる。
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※ヴィトゲンシュタイン指数
木の長さ<h> (木の下部から天辺までの距離)をミリメートルで測り何歳何ヶ月で示した被験者の年齢<a>で割ったもの。
(木の高さ200mm ウロの高さ50mm 被験者が40歳の場合だと10歳前後に外傷体験が有ったと推測される)


木の位置、枝、茂みなどのウェイトが紙面の左に偏っている場合は内向性や過去への執着が考えられ、右の場合は外向性、未来への願望、自信などが考えられる。


幹や枝や葉などに濃い陰影がある場合は不安を表している。
(図の場合は左側なので、内向性、抑制、過去についての不安等が創造される)


不連続な描線は抑制を表す。また、木の絵が小さい時も抑制や自信の無さを表す。


枝が茂みの中で全体的に交差している場合は神経過敏を思わせる。
(例の図では、参考の為一部分だけ交差してある)


枝が柳のように全体にたれさがっている場合(図については5と同じ)は抑うつ傾向がみられる。
また、3のように濃い影がある場合も同様である。


先の閉じていない管状の枝は衝動性を表す。健康な時は自発的で生き生きとしているが、行き過ぎると粗暴で危険な行為に向かったり、不安障
害や強迫性障害をおこす場合もある。
また、問題を未解決のままにしておいたり、自分に義務を負わさないタイプも見られる。


先の鋭い枝は攻撃性を表す。


先のとがった根は同じく攻撃性を示すが、性的に問題(不満、コンプレックス)が存在する場合もある。根や地面の下部に陰影や黒く塗りつぶされたような特徴がある時は、性に対してのなんらかの葛藤が考えられる。

10
切り刈られた枝は抑制を表す。

11
地平線が傾いている時は、精神的に安定していなかったり、意思が弱い場合が多い。

その他

葉が無い場合は悲観主義であったり、人づきあいが苦手である。

鉢植えの木の場合は抑制的な性格が表されている。
  
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全体として

木の枝は現実の世界に対しての表現

幹は自我や人生について

根は無意識、潜在意識、性などのあまり表面に出したくないもの

を表す場合が多く、乱暴を承知で言えば、樹の上部は「頭(知、理性、表面に出やすい感情)」、下部は「心の底や下半身(生命力、秘められたもの)と考えればわかりやすいかもしれない。


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参考資料、並びに引用した図書
「バウムテスト」 C コッホ 著
「バウムテスト活用マニュアル」 D ドゥ カスティーラ 著





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